こんにちは
今回は、なにかと話題になっている
金(ゴールド)のお話について紹介です。
金といえば、装飾品や資産や投資など
世界中で様々な用途に使われています。
しかし金と言っても。
と普段生活している中でなかなか
高価でお目にかからないのも現実です。
ではその金(ゴールド)について
購入方法や、取り扱い方などを紹介していきます。
2024年9月の金事情の記事は
何故、金は資産価値が高いのか
結論、金は通貨に比べて経済情勢に左右されにくく
資産価値として安定している
かつ、すぐに現金化できる流動性資産としても
価値が高いからです。
何のこと?
では詳しく説明していきましょう。
1. 安全資産としての金
金は「安全資産」または「避難資産」として広く認識されています。
これは、金の価値が長期間安定しており、
金融市場の混乱や経済不安の際にその価値が上昇する傾向があるためです。
例えば、株式市場の暴落やインフレの高進、
地政学的リスクが高まると、投資家は資産の一部を
安全な金に移すことがよくあります。
地政学リスクとは→紛争や戦争、政治的な不安定、国際的な経済制裁
などから、エネルギー価格の変動や株式市場の混乱、
通貨価格の乱高下などが起こります。
2024年最近では、ロシアとウクライナの戦争や、
イスラエルとヒズボラの戦争などが上げられます。
2. インフレ耐性
金はインフレに対するヘッジ(防御手段)としても知られています。
インフレが進行すると、通貨の購買力が低下しますが、
金の価値は比較的安定しているか、むしろ上昇することが多いです。
これは、金の供給が限られており、価値が希少性に基づいているためです。
例:ドル円が円高に進むと、日本の金の価格も下がる。
逆に、円安(インフレ)になると金の価格も上がる。
3. 通貨の価値安定の基準
歴史的には、金は世界の多くの国で通貨の裏付けとして使われていました。
これを「金本位制」といい、各国の通貨は金の保有量に基づいて発行されていました。
現在はほとんどの国が金本位制を離れ、法定通貨を使用していますが、
金は依然として世界の通貨システムで価値の基準とされることが多いです。
4. 需給による価格変動
金の価格は主に需要と供給によって決まります。
金は宝飾品や工業用途に広く使用されているため、
これらの需要が価格に影響を与えます。
また、世界の金の供給は限られており、
新たな鉱山開発が難しいため、
供給は一定以上には増えにくいという特徴があります。
5. 金の長期的な価値保存
金は時間の経過とともに価値を保存する
能力が高いとされています。
例えば、紙幣は時間とともにインフレで価値が
減少する可能性がありますが、
金は歴史的にその価値を維持してきました。
このため、長期的な資産運用の一環として、
ポートフォリオの一部に金を
保有することが推奨されることがあります。
6. 中央銀行の金保有
多くの国の中央銀行は、通貨価値の安定化や
経済危機時のリスクヘッジのために金を保有しています。
金の保有量は、その国の信用力や経済力の一部を反映しており、
中央銀行による金の売買が市場に影響を与えることもあります。
※各国の中央銀行の金保有数、2023年参照
1. アメリカ合衆国
- 保有量: 約 8,133.5 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 66.2%
2. ドイツ
- 保有量: 約 3,355.1 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 66.1%
3. イタリア
- 保有量: 約 2,451.8 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 65.9%
4. フランス
- 保有量: 約 2,436.3 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 65.0%
5. ロシア
- 保有量: 約 2,301.6 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 23.3%
6. 中国
- 保有量: 約 2,010.5 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 3.8%
7. スイス
- 保有量: 約 1,040 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 6.4%
8. 日本
- 保有量: 約 846 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 3.3%
9. インド
- 保有量: 約 797.3 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 7.4%
10. オランダ
- 保有量: 約 612.5 トン
- 外貨準備に占める金の割合: 約 66.1%
やはりアメリカが1番多いという結果でした。
逆に日本は外貨準備や、対外純資産が多く、金の割合は少ないです。
金(ゴールド)の活用、購入方法
では実際、金を購入するためには?
また投資手段としてどういった手法があるのかを
紹介していきます。
1. 投資手段としての金
金はさまざまな形で投資の対象となります。
- 金現物: 金塊や金貨として直接保有する方法。
物理的な資産であるため、自己保管や安全な場所への預け入れが必要です。 - 金ETF(上場投資信託): 金の価格に連動した金融商品を通じて、
簡単に投資する方法。 - 金鉱株: 金を採掘する企業の株式に投資することで、
金の価格上昇の恩恵を間接的に得る方法。 - 金先物・オプション: 金の将来の価格変動に賭ける取引。
- CFD(差金決済取引):主にFXなどでドルと金のペアで取引します。
2.金の購入方法
金地金(きんじがね)
- 概要: 金地金とは、金の純度が高い延べ棒やインゴットのことです。
1グラムから数キログラム単位まで様々なサイズがあります。
これを直接購入し、手元に保管することができます。 - 購入場所: 貴金属商、金取引業者、銀行など。
三菱マテリアルや田中貴金属などの専門店でも購入可能です。 - メリット: 物理的な資産を手元に保有でき、
金そのものを直接所有できます。 - デメリット: 保管コストや盗難リスクがあり、
保管場所の確保が必要です。また、売却時に手数料がかかる場合があります。
b. 金貨
- 概要: 金貨は投資やコレクション用に鋳造された金の貨幣です。
有名な金貨には、アメリカの「イーグル金貨」
や南アフリカの「クルーガーランド金貨」、
カナダの「メープルリーフ金貨」などがあります。 - 購入場所: 貴金属商やコインショップ、
オンラインショップなどで購入できます。 - メリット: 小口から購入でき、比較的流動性が高い。
コレクションとしての価値もあります。 - デメリット: 金地金よりも割高な場合があり、
現物としての保管リスクもあります。
オンラインだと偽物も多く信用のある所から
購入が必要です。
c. 金製品(ジュエリーなど)
- 概要: 指輪やネックレス、ブレスレットなどの
金製ジュエリーも金投資の一種です。
ただし、装飾品としてのデザインやブランドが加わるため、
純粋な金投資とは異なる場合があります。 - 購入場所: ジュエリーショップ、デパート、オンラインストアなど。
- メリット: 装飾品として楽しめる一方、資産として保有することも可能です。
- デメリット: ジュエリーは加工費が含まれているため、
金の純粋な価値以上の費用がかかることが多いです。
再販時に元の価格より安くなることがある点にも注意が必要です。
※投資というよりは装飾品として使う方が多いです。
b. CFD(差金決済取引)
- 概要: 金の価格変動に対して投資する金融商品で、実際に金を保有するわけではありません。レバレッジを使って少額で大きな取引が可能ですが、リスクも高まります。
- 購入場所: CFD取引を扱う証券会社やFX業者を通じて取引します。
- メリット: 少額の資金で大きなポジションを持つことができ、
価格変動に対して短期間で利益を狙える。 - デメリット: レバレッジをかけることでリスクも大きくなり、
価格が急変した場合に損失が拡大する可能性があります。
純金積立:
毎月一定額を積み立てて、少しずつ金を購入していく方法です。
購入した金は現物として引き出すことができ、長期的に金を保有するのに向いています。
積み立てた金は、現物引き出しを選択しない限り、業者が保管します。
保管料や手数料がかかりますので、注意が必要です。
純金積み立てを行っている業者を紹介します。
金を取り扱っている証券会社(FX・商品CFD)は
金ETF:
証券取引所に上場しているETFを通じて、
金価格に連動する投資信託を購入します。
金そのものを保有するわけではなく、価格に連動した金融商品を保有します。
取引所でリアルタイムに売買でき、現物の金を直接保有する必要はありません。
税金について
純金積立:
金を売却して利益を得た場合、譲渡所得として課税されます。
利益が50万円以上の場合、課税対象となり、所得税・住民税がかかります。
保有期間によっては長期譲渡所得として有利な税率が適用されることがあります。
金ETF:
金ETFの売却益は、株式と同じように譲渡益として課税されます。
日本では株式譲渡益にかかる税率は20.315%
(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)です。
NISA口座を利用すれば、一定額までは非課税で運用することができます。
さいごに
ここまで見ていただきありがとうございます。
金(ゴールド)について紹介しました。
今現在、世界情勢(2024年9月現在)
2024年7~8月には、日銀が政策金利を利上げ、
その後のアメリカ雇用統計の失業率が悪く、日経平均が大暴落
9月にはFRBが政策金利0.5%利下げを発表と
大きく変動しています。
この間、貨幣の価格が乱高下しているのに対し
金の価格は上がっています。
今後の自分自身の未来、資産を守るためにも
選択のひとつとして、金を持っておくというのも
良いと思います。